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現地語を全く話せない日本人が、ベトナムで現地人向けイベントを開催できたのはなぜか?

 
「海外でイベントを開催して、海外の人と交流したい」
「海外の人と交流できるサークルを作りたい」
「でも、現地語を喋れないから無理だろう」
 
 
そんな方に朗報です。僕はゼロからベトナムでイベントを開催して、20人ものベトナム人の集客に成功しました。今回のブログはイベントの企画立案、集客、そして当日の流れについて詳しく書きます。
 
 
イベント開催に関心のない方も、この記事を読めば、海外でイベントを開催するにはこういう流れでやったらいいということが分かるので、興味程度にぜひ読んでみてください。
 

ベトナムでどんなイベントをやるか、あれこれ考えてみた

 
まず、なぜ僕がイベントを開催することになったのか。それは、会社の企画で「日本語学習者コミュニティ」を運営することになり、直接コミュニティメンバーと触れ合えるイベントを開催する必要があったからです。
 
 
そして、今回ターゲットとしたベトナム人について。ベトナム語が喋れない日本人がターゲットとすべきなのははただ1つ。
 
 

「ベトナム人の日本語学習者」です。

 
 
僕は「日本語学習者コミュニティ」の運営イベントなので選択肢はそれしかありませんでしたが、ベトナム語を話せない日本人の方は、同じようにこのターゲットがいいと思います。
 
 
その次に考えなければならないのは、どんなイベントをするかについて。
 
 
実際、どんなイベントがベトナム人にウケると思いますか?僕は想像もつかなかったので、実際にベトナム人にアンケートをとって集計しました。
 
 
「どんな日本イベントに参加したいですか?」(複数回答可 38人)
 
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はい、ぶっちぎりで日本食が1位でした。ベトナムに日本食が普及してきていることもあり、ベトナム人は日本食にかなり興味があるようです。では、どんな日本食なら彼らは喜んでくれるのでしょうか。また、みんなで作れるものなら、なおさら面白いのではないかと思いました。
 
 
そこで考えました。
 
 
・ベトナムに普及していない日本の伝統料理
・作るのが簡単で、余計な道具は使わない
・みんなで作ることができる
 
 
そんな魔法の料理は存在するのでしょうか。
結論から言うと、存在します!
 
 
それは、「もち」です。
「もち」って、作るのがめちゃくちゃ簡単なんです。「もち」を作ったことがない方に説明すると、必要な材料は
 
 
・もち粉
・水 
 
 
だけです。加熱用の電子レンジと、醤油やきなこなどのトッピングがあれば、それだけで「もち料理」が作れてしまいます。さらに、ベトナムで「もち料理」はなぜか浸透していません。また、「もち」を一緒につくなどして、一緒に料理を作る工程を楽しめます。
 
 
さきほどの3つのポイント
 
 
・ベトナムに普及していない日本的の伝統的な食べもの
・作るのが簡単で、余計な道具は使わない
・みんなで作ることができる
 
 
これらをすべてクリアしているのが「もち」なのです。
 
 
これでイベントの方向性が決まりました。
「日本の伝統料理もちを日本人と作って食べよう!」これをイベントの題目に設定しました。
 

ゼロからベトナム人をどうやって集客したのか

 
続いては、重要なイベント集客について。どうやって日本人がゼロから20人のベトナム人を集客することができたのか。今回使ったツールは2つ。「Meetup」(https://www.meetup.com)と「Facebook」です。
 
 
「Meetup」とは、共通の地域や興味に関するコミュニティを簡単に始め、運営することを可能にするプラットフォームサービスのことです。「Meetup」に登録して、コミュニティを立ち上げると、その地域の人にプロモーションして、コミュニティ参加を促してくれます。
 
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「Meetup」のいいところは、コミュニティを開催するだけでなく、コミュニティに参加することも可能ということ。「Meetup」には、テニスをするコミュニティもあれば、プログラミングの学習コミュニティなんかもあります。要するに、「世界中のあらゆるコミュニティ」に参加できるツールです。
 
 
僕はまず、「Meetup」で「ホーチミンの日本語学習者コミュニティ」を立ち上げ、50人規模にしました。(50人規模ならそれほど時間はかかりません)。そして、このコミュニティでイベントの集客をしました。
 
 
「Meetup」の集客だけでは足りなかったので、次は「Facebook」にリーチしました。ホーチミンの日本語学習者用Facebookページ、グループを調べ、そこにイベント開催を告知しました。
 
 
ちなみに、今回のイベントの出欠管理には「Google Form」を使用しました。ベトナムでは、「Facebook」で直接イベント集客をすると、簡単に参加ボタンを押せることもあり、参加率があまりよくないみたいです。
 
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当日の参加人数にずれが生じないよう、イベント参加予定者には「Google Form」に名前、電話番号、メールアドレスなどの個人情報を書いてもらいました。
 
 
「Meetup」と「Facebook」での集客の結果、46人のイベント参加予定者を募ることに成功!しかし、前日にイベント参加の有無を確認するメールを送信したところ、参加すると返信をくれた人が25人まで減ってしまいました。もともと30人規模でのイベントを予定していたので、これは想定外でした。
 
 
日本では考えられないドタキャン率の高さ。こういうのも含めて日本との違いを実感しました。
 

さて、もちイベントの行方はいかに

 
イベント会場は会社の会議室にしました。平日の午後6時30分、そして雨。コンディション最悪の中でイベントは開催されました。そんななか、最終的に20名がイベントに参加してくれました!
 
 
当日の様子を写真でご覧ください。
 
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温めた「もち」を、ぺったんぺったん突き、ひとつひとつのサイズにするところをみんなで一緒にやりました。「もち」をみんな美味しく食べてくれました。「きなこもち」が一番人気でした。
 
 
ただ意外だったのが、みんなが「もち」を手で食べることに驚いていたことです。ベタベタしたものを手で食べるのは抵抗があるみたいです。確かに言われてみればそうですね(笑)
 
 
こうして無事にイベントが終わりました。
 

イベントを振り返ってみて

 
海外でのイベント開催の手順、いかがでしたか?イベント開催というと、難しそうとイメージする方が多いと思います。しかし、今回のような小さなイベントなら、開催できそう!とお思いになった方もいるのではないでしょうか。そういった方に少しでも参考になったら幸いです。
 
 
あと、「Meetup」はすごく便利なのでぜひ使ってみてください。日本はもちろん、世界中で開かれているコミュニティやイベントに参加することができますよ。