ベトナムで急増した日本留学。その驚くべき「真実」とは

 

みなさんこんにちは、ワコンチェインターン生の北原です。今回はいままでと違って、真面目な内容を書きます。知っておいた方がいい情報なので、せひ見て下さい。

 

日本へ留学するベトナム人が急増

 

まずは、このグラフを見て下さい。

 

(一般財団法人日本語教育振興協会資料より作成 2015年度)

 

 

日本語教育機関に通う留学生は現在、5万847人います(2015年度)。その中でベトナムは、中国についで2位の31%(1万5715人)を占めています。日本語教育機関とは、日本語を学ぶために設立された機関のことです。わかりやすく言うと、日本にある日本語学校のことです。

 

 

次に、このグラフを見て下さい。

 

 

 

(一般財団法人日本語教育振興協会資料より作成 2015年度)

 

 

ベトナム人留学生数が、ここ4~5年で爆発的に増えていることが分かります。特に、2012年から2013年にかけては約4倍に増えました。

 

 

では、彼らの卒業後の進路はどうなっているのでしょうか。

 

(一般財団法人日本語教育振興協会資料より作成 2015年度)

 

 

日本語教育機関を卒業したベトナム人の進学率はおよそ85%です。その中で、約8割が専門学校に進学しています。大学、大学院(短期大学含む)への進学率はわずか18%です。

 

 

ベトナム人の多くは専門学校に進学するわけですが、彼らはもともと、どこへ進学したいと思っていたのでしょうか。

 

(一般財団法人日本語教育振興協会資料より作成 2015年度)

 

 

来日前の日本語教育機関の留学生への調査結果です。これは、世界全体でのデータなので、ベトナムだけの割合とは多少違うと思いますが、大きな差はないはずです。日本の大学(大学院)への進学を希望する留学生は64%で、日本の専門学校への進学を希望するのはわずか20%です。

 

 

ベトナム人の場合、来日前の大学への進学希望は約64%で、実際の大学への進学率が18%。来日前の専門学校への進学希望は約20%で、実際の専門学校への進学率が80%。

 

 

希望進学先と実際の進学先に大きな差異があることが分かります。

 

理想と現実のギャップの原因は何か?

 

これには、日本の大学試験が難しいなど、いろいろな原因があるとは思いますが、大きな原因の1つはこれではないかと思います。

 

 

・外国人が得られる日本留学に関する情報が不足している

 

以下は、向学新聞2015年3月号記事からの引用です。

 

「ベトナムでの正確な日本留学情報の収集は難しいという課題がある。留学情報の提供や相談業務を行なう日本学生支援機構の海外事務所はインドネシア、韓国、タイ、マレーシアにしかない。堀江氏は、「日本留学希望者の多くが仲介業者頼みで、バイアスのかかっていない情報を得ることが難しい欧米留学の仲介業者はベトナムでエージェント協会を設立し安全性を担保しているが、日本留学の業者は加盟していない」と指摘している。

 

このように、ベトナムでの正確な日本留学情報の収集は難しいという現状があるようです。

 

 

実際に日本へ留学するベトナム人はどうやって情報収集しているのでしょうか。多くは、現地の日本語学校からの紹介や、現地の留学エージェントからの紹介です。

 

 

留学エージェントの中には、学生から多額の紹介料を取る、悪質な留学エージェントもあるとのこと。しかし、情報が少ない中、どの留学エージェントがいいのか判別することも難しい。多くのベトナム人が、こうした限られた情報の中から日本留学を決断しています。

 

日本留学への選択肢を増やす

 

そんな彼らに、日本留学の選択肢を増やしてほしい。日本のいつくかの私立大学には、「留学生別科」という制度があることを知っていますか?

 

留学生別科とは?

 

大学における教育の一環として学校教育法に位置づけられた正規の教育課程。大学・大学院または短期大学に留学生、研究生、研究員として入学する人のために、準備教育として、日本語及び日本事情・日本文化その他必要な科目を教育することを目的とした教育機関。私立大学と私立短期大学66校に設置。

 

「留学生別科」の存在を知っているベトナム人がどれだけいるのでしょうか。おそらく、かなり少ないと思います。

「留学生別科」は、「日本語学校」と比較しても、これだけの良いところがあります。

 

 

●「留学生別科」と「日本語学校」の比較

 

       留学生別科        日本語学校
授業料 1年コース

400,000 ~ 925,000円

1年コース

415,000 ~ 997,400円

授業内容 日本語の勉強だけにとどまらない。大学教育機関としての豊富なカリキュラム。 日本語を勉強することが主なカリキュラム。
卒業後の進路 日本の大学への進学率が高い。「留学生別科」大学のなかには推薦入学制度を用意している大学もある。 日本語学校平均で約8割の卒業生が専門学校に進学。

 

例えば、関西大学「留学生別科」の場合

 

入試状況

 

      志願者数     合格者数
2014年9月入学生 71名 66名
2015年4月入学生 59名 51名
2015年9月入学生 81名 72名
2016年4月入学生 66名 59名

 

卒業後の合格実績

大学:

関西大学:18名、関西学院大学:5名、同志社大学:1名、近畿大学:8名、中央大学:1名、法政大学:2名

 

大学院:

正規過程 関西大学:15名、京都大学:1名、立命館大学:2名

 

非正規過程 関西大学(研究生):3名、熊本大学(研究生):1名、首都大学東京(研究生):1名、名古屋大学(研究生):1名、和歌山大学(研究生):1名 (2015年度 大学合格実績より抜粋)

 

関西大学「留学生別科」のように、入試倍率が低い上、高い進学実績を持つ「留学生別科」もあります。日本語学校以外にも、こうした選択肢を持つことは重要ではないでしょうか。そして、多くの日本留学を考えている方に、このような「留学生別科」の情報が届いていないのが現状です。学生数が定員に達していない「留学生別科」もあります。

 

 

この記事を見てくれている方の多くは日本人だと思いますが、1つの情報として「留学生別科」の存在を知ってほしいと思い、このブログに書きました。

 

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